絶筆 野坂昭如

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長かった。
仏教の本を読む途中にお口直し的に読んでいたがかなり時間がかかる。
亡くなるまでの11年間の日記。
病に倒れ自宅で療養リハビリしながら時に執筆。
野坂昭如さんの戦争体験が近年の安部政権のある意味での富国強兵政策に難を思わせる。
しかし、野坂昭如さんは反戦ではない。戦争は知らないうちに始まっている。
近年の中国や韓国との関係も知らないうちなのかもしれない。
阪神淡路大震災から東北の大震災、原発事故。国民に対して国家は忘れるように誘導するかのような政策をはかる。
国家の自給率。
日本人の食生活を昔のような質素な和食に戻すべき。
しかし、そう言う野坂昭如さんは自宅で療養しながら庶民の食卓には並ばないような食事を摂ったりしているのは矛盾。
作家先生なのだから、一般庶民の年金ぐらしで困窮な老後の暮らしではない。
作家は聖人ではない。俗の極めだ。
いくら戦争孤児のような境遇を経験されていても豊かさがそれを欠き消す。
解っていないこともある。



絶筆 (新潮文庫)
新潮社
2018-12-22
野坂 昭如

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